コラム

「日々挑戦・日々感動」第1回 『前向き開運カレンダー』の誕生まで

 

ホームページのリニューアルに伴い、トップパージに「前向き開運カレンダー」を紹介しています。そこで最初の記事として、このカレンダーが誕生するまでの経緯を紹介することにしました。

 

1.『めでたし日記』が最初でした。

息子が小学校5年、娘が2年生だった頃、家族で『めでたし日記』をつけていました。新聞に紹介されていた子どもの詩にヒントを得て始めました。
むかし むかし あるところに
お父さんと お母さんと お兄ちゃんと
ぼくと、そして ポチがすんでいました
めでたし めでたし
「めでたし日記」はその日の出来事を記した後に、この詩のように、必ずめでたし めでたし と結ぶことに決めた。当時 1988年(昭和63)の日記帳を開いてみた。

 

8月17日
〇我が家では、今日から家族で「めでたし日記」を始めることにした。めでたし めでたし。(私 )
〇小川さんと、夕ご飯の約束を7時30分にした。急いで掃除をしていたら、息子が帰ってきて、掃除機をかけてくれた。めでたし めでたし。(妻)
〇あそびから帰ってきて、そうじの手つだいをしたら、オムレツを作ってくれたのでうれしかったです。めでたし めでたし。(息子)
〇きよう、小川あやこちゃんたちと、よるごはんをたべました。きらいなものでもがんばってたべました。めでたし めでたし。(娘)

 

8月24日
〇今日会社から何回か家に電話した。いつも娘が「はい小林です」とかわいい声で出た。めでたし めでたし。(私)
〇息子は辻井君と野球を見に行きました。夜になって雨が降ってきた。時間も10時を過ぎました。心配していたら、ドアが開いて息子がねむたそうな顔で帰ってきました。めでたし めでたし。(妻)
〇横浜球場に野球を見に行った。大洋の選手をすぐ近くで見ました。かっこよかった。めでたし めでたし。(息子)
〇きょう、そうへいくんと、なおやくんと、あやこちゃんと、ともくんと、たけちゃんといっしょに、おひるごはんをたべました。めでたし めでたし。(娘)
最初は、おもしろがって、子どもたちもよく書いていた。しかし、だんだん飽きてしまったようだ。
人生は前向きに考え行動することが非常に大切だと思っている。『めでたし日記』はプラス思考を習慣づける上で、とてもいいアイデァだと思った。だが長年実行していて何か物足りないものを感じていた。人生、めでたい日ばかりではない。不運や悲しみが大きい時、めでたし、めでたしと記しただけでは、気持ちを切り替えるは難しいと思った。

 

そこで考えついたのが57577の短歌である。その日に起こったことを題材に、反省や思考を重ね、知恵を絞って自分を律し向上させるプラス思考の言葉(道歌)を作るのである。この作業が気持ちの切り替えにとても役立つ。例えばこうだ。仕事でつまらぬことに怒ってしまった日、反省してこんな歌を作った。
「怒るのは 短気わがまま 未熟者 腹が立っても 腹に納めろ」
平成19年1月1日から始めて、今でも毎日、日記の最後に記している。我ながら良い方法だと気に入っている。これを始めて気付いたことがある。

 

上杉鷹山の歌に『成せば成る 成さねばならぬ何事も 成らぬは人の 成さぬなりけり』というのがある。私の大好きな歌であり、また多くの人を啓発してきた言葉でもある。鷹山はこの歌を人への教えとして作ったのではない。自分自身に言い聞かせるために作ったのだと思う。立派な業績を残している鷹山といえども、改革を進める上で、幾多の困難に遭遇し、挫折も味わったことだろう。そんな自分を叱咤激励して改革を成就したのである。決意の強さと苦労の実感が背景にあるから、この言葉は強く人の心に響くのだと思う。

 

言葉には強い力がある。ある教育学者は「人間はその人の使う言葉のような人になる」といっている。前向きに考え、前向きな言葉を唱えていれば、前向きな人生が送れるということであろう。そこで今まで、日記に記してきた歌の中から、31首を選び『前向き開運カレンダー』と命名した。

 

2.『前向き開運カレンダー』

  1日 よいことは迷わず直ぐにやることだ 始めなければ始まらない
  2日 可能性無限といえど始めねば 埋もれたままのダイヤモンドよ
  3日 チャレンジは自らチャンスを作ること 今がチャンスだすぐにチャレンジ
  4日 何事もできる人ほどよく習う 能力でなく努力の差なり
  5日 信念を持って臨めば何事も 不思議とかなう魔法にように
  6日 失敗は人生学ぶよいチャンス それを生かせば成功のもと
  7日 持っているものに目を向け数えれば あるぞあるぞよ幸せの数
  8日 仕事ありご飯おいしくよく眠れ 話す人ありこれぞ幸せ
  9日 そんなこと宇宙の星から眺めれば なんてことないドンとしていろ
  10日 “大変“は見方変えればやりがいが よりたくさんにあるということ
  11日 仕事にはトラブルなごはあたりまえ それを乗り越えさらに成長
  12日 おかげさま回りの人に感謝して 生きれば不思議幸せが来る
  13日 晴れの日も雨の日風の日雪の日も みんなそれぞれ今日のよき日だ
  14日 大変な時こそ平気な顔をして どうにかなると笑っていよう
  15日 こんなとき西郷(せご)どんならばどうするか 真似してみたい大人物の
  16日 笑いある所に福はいつも来る 笑うパワーに病気も逃げる
  17日 誰だってみんな大事な自分だよ だから誰をも大事にせねば
  18日 感動は必ず人をよい方に 教え導く神秘のパワー
  19日 怒るのは短気わがまま未熟者 腹が立っても腹に納めろ
  20日 悲しみや不幸をバネに自分をば、 大きく育てた人に見習え
  21日 人の世に偉人天才数多あり みな師と仰ぎ教え乞うのも
  22日 笑顔そえ挨拶すれば相手から 笑顔が返るそれが人の世
  24日 大器ほど他人(ひと)に話しがよく聴ける 聴く努力して器広げよ
  25日 誰にでも自慢やグチがあるものだ それを聴くのも人の役目だ
  25日 褒められりゃ元気やる気が湧いてくる 照れず互いをもっと褒めよう
  26日 心込めはがきを書けば穏やかに 心満たされ今日がよき日に
  27日 世の中にあるもの見るもの起ること すべて教材学ぶ道場
  28日 勉強も仕事も家事もみな楽し それに気づけば道は開ける
  29日 気がつけば楽園ですよこの地球(ほし)は そこに生れたことの幸せ
  30日 守護神の計らうことはいろいろぞ 気付け気付けと今日も教える
  31日 昨日より今日よりあしたあさってと 我は毎日よくなってゆく

 

 

 

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